猫と文具とアルゼンチン。

横浜から沖縄へ。沖縄からアルゼンチンへ。さすらう夫婦の冒険譚。ついに家族揃って帰国が決定。

ブエノスアイレスのスラム街で身ぐるみはがされた日本人がいるらしい。

 


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ときどき大使館から日本人が事件に巻き込まれたという注意喚起のメールが来るのですが、つい最近来たメールがあまりにも・・・・だったのでご紹介したいと思います。

揶揄するわけではなく、危険な場所は本当に危険だから甘く見ないようにという注意喚起の記事ですのであしからず。

大使館からの注意喚起メール

日本大使館から来たメールはこんな文面でした。

【邦人被害】首締め強盗事件の発生

邦人が被害者となる首締め強盗が発生しましたところ,以下のとおりお知らせいたします。

1 日 時
2月17日(月)午後5時50分頃。

2 場 所
ブエノスアイレス市レティーロ地区のスラム街,ビジャ31内の路上。

3 概 要
当地を観光で訪れていた男性が,youtubeの動画を撮影するために,ブエノスアイレス市レティーロ地区北側のスラム街,ビジャ31に向かった。レティーロ駅前にて,現地の女性が案内をしてくれるというので付いて行ったところ,路地に連れ込まれ,突然後ろから何者かに首を絞められた上,正面から現れた男性に携行していた肩掛けバックを強奪された。案内をした女性を含む強盗犯はそのまま逃走した。

4 被害品
バック,旅券,財布,現金,航空券,クレジットカード数枚,カメラ等。

 

 

これを読んだ途端、僕と妻の口がふさがらなくなりました。

タイトルだけ見たら「首絞め強盗って怖いなぁ!!」なんですけどね。

 

強盗が起こった「ビジャ31」は最も危険なスラム街

強盗事件が起きた「ビジャ31(Villa 31)」という地域ですが、こちらの発音では「ビシャ・トレインタ・イ・ウノ」と読みます。

ここはブエノスアイレスに住む人なら絶対一度は聞いたことがある場所で、警察官すら立ち入るのをためらうような超危険なスラム街です。

旅行者はもちろん、地元の人でも「絶対近寄るな!」という地域です。

 

ブエノスアイレスの交通の中心である「レティーロ駅」のすぐ真裏にあるので、電車や長距離バスに乗る人は行くことがある場所ですね。

間違って迷い込んでしまってとても怖かった!という友人がいました。

その友人はすぐに気がついて急いで引き返したので事なきを得たようですが。

 

 Villa 31はこのあたり

青い文字で「レティーロ駅」と書いてありますが、すぐ真裏です。

ティーロ駅の直ぐ側にはシェラトンホテルなんかもありますし、僕が通っていたレングアスビバスという学校はレティーロ駅から1.5km程度です。

線路の向こう側がVilla31というところですね。

 

絶対近寄ってはいけない地域 

前述の通り、ブエノスアイレス市民ですら絶対近寄らないという地域ですから、そんなところでスマホとかカメラとか出して撮影していたら格好のカモですよ。

よく殺されたり怪我をしたりしないで済んだなと思いました。

 

なので僕や友人の第一声は「馬鹿だね・・・」でしたね。 

平和ボケというか。

「クマの目の前で生肉持ってごあいさつしている」というくらいの危険度ですからね。

物を盗まれただけで済んで本当にラッキーな人だったと思います(最大級の皮肉です)

 

ブエノスアイレスの危険度と注意すべきポイント

「南米」と聞くと、危ない場所なんじゃないかと思う人もいるかも知れませんが、特にそんなことはありません。

といっても絶対油断してはいけないですけどね。

僕は約4年間、常に警戒しながら出歩いていますし。

 

危ない場所もありますが、そういう場所を避ければそれほど心配することはないです。

 

まぁ油断は絶対ダメですけどね(2回目)

 

たぶん危険度で言うと、アメリカやヨーロッパとそれほど変わらないんじゃないかと思います。

 

気をつけたいポイントは・・・

  • 歩きスマホはしない
  • カバンは前側にして持つ
  • ヘッドホンやイヤホンはしない方がよい
  • 飲食店で荷物を席に置きっぱなしにして席を立たない
  • 屋外の席では道側に荷物を置かない
  • 明らかに観光客だという服装をしない
  • バスでは歩道側の席は避ける(地下鉄ではドアのそばは避ける)

 という点ですね。

 

歩きスマホは、地元の人はみんなやってます(笑)ですがスリに会うことも多いようです。

バスに乗ってスマホをいじっていたら、後方のドアから入ってきた人に盗られたり、窓の外から手を伸ばして盗られたりすることがあります。

ポケットから抜かれることもありますのでご用心を。

 

カバンはショルダーバッグを後ろ側にしてかけていたら、入ったお店の人から「中身を盗まれちゃうから、絶対に前にしなきゃダメだよ!」と注意されました。

リュックでも前がけにして歩いている人は多いです。

同じような理由で、テラス席の道路側に荷物を置くのもNG。

 

ちなみに、席に荷物をおいて注文しに行くとかトイレに行くというのは、日本国内でしか通用しませんのでご注意を。

ブエノスアイレスでそれをやったら、帰ってきたときには全部盗られてます。

 

こちらではヘッドホンをしている人は多いですが、特に観光客の方はしない方がいいです。

僕はヘッドホンをつけていますが、常にキョロキョロしたりちょっと耳からずらして周りの物音に注意を払っています。

危ないなと思ったら絶対外しますしね。

 

お尻のポケットに財布をいれるのは「盗ってください」と言っているようなものですから要注意。

 

日本は平和すぎますから、こういう注意事項を言うとびっくりされますが、基本的にこれらのポイントは僕が海外に行くときに気をつけていることです。

こういうことを警戒するのは、海外では本当に当たり前の自衛手段ですからね。

 

ブエノスアイレスで危険な地域と安全な地域は?

ブエノスアイレスの中でも危険な地域と安全な地域があります。

僕が住んでいるのはかなり平和な地域で、安心して歩けます。

それでも日が落ちてからは警戒しますけどね。

 

危険な地域

Villa31以外では、レティーロ駅・Once(オンセ)駅・Constitución(コンスティトゥシオン)駅という3つの大きなターミナル駅の周辺は割と危険です。

カラフルな町並みで知られるBoca(ボカ)地区も、観光地である「カミニート」という小道以外は全部危険です。カミニートは非常に安全ですけどね。

 

あとは南へ行くほど危険、と言われています。

 

安全な地域

割と裕福な人が住むRecoleta(レコレータ)地区・Palermo(パレルモ)地区・Belgrano(ベルグラーノ)地区は安全です。

でもパレルモベルグラーノでも「モトチョロ」というバイクに乗ったスリに会う被害が報告されていますので、路地を歩くときにはご注意を。

それ以外の地区も安全なところは安全ですし、危険な路地は危険です。

 

観光地は要注意

観光客が多く訪れる場所は意外と要注意です。

現地の人より観光客の方がお金持ってますからね。強盗・スリ・ケチャップ強盗(ケチャップなどの液体をかけられて、そちらに気を取られている間に物を盗まれる)などの被害にご注意ください。

 

僕はブエノスアイレス中心部(セントロといいます)にはあまり近づかないようにしています。

 

キョロキョロするのは結構効果的

荷物を前側に抱え、ときどき周囲をキョロキョロと見回すのは結構効果的です。

警戒している人より無警戒な人を狙うでしょうしね。

僕は近所でもキョロキョロしますし、怪しそうな人がいるとルートを変えたりしています。

 

通行人がいない道よりは通行人が多い道を選んだりもしてますね。

あとはできるだけ大きな通りを通ること。割と大事です。

 

スマホを出すときにはこっそりと出して、カバンの奥にさっとしまうとかね。

僕は丈夫なロングストラップ(というか小型犬用のリード)をスマホのカバーにつけたりしています。

 

ほどほどに警戒しておけばブエノスアイレスは非常に素敵

ここまで書くと、ブエノスアイレスへの警戒感みたいなものが芽生えた方もいるかも知れません。

でも当たり前のことに注意して自衛しておけば、ブエノスアイレスは観光地としては非常に素敵な場所です。

世界一美しい図書館「El Ateneo Grand Splendid」は今でも大好きで行きたい場所の一つだったりしますし、エビータのお墓がある「レコレータ墓地」の目の前のバーで飲んだりするのも楽しいです。

世界3大劇場の一つ、コロン劇場は実は行ったことがないんですが、いつか行ってみたいと思っています。

大きな公園や美術館も多いですし、子どもやお年寄りにとても優しい街ですよ。

 

最後に風ちゃんの平和な写真を

ギスギスした話題だったので、最後に平和に昼寝している風ちゃんの写真をどうぞ。

 

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アルゼンチンで日本人向け家庭教師をやりつつ教育ブログを書いてます。

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